満の学生時代の話が印象的でした。友達と一緒に進学を約束したのに、自分だけ受かってしまい、後にその友達の通う学校と野球の試合でぶつかって負けただなんて、辛すぎるエピソードだと思いました。陸と同じ学校に行きたいと感じている春海が悪いとは思いませんが、春海に考える余地を与えたエピソードだと思いました。

吹き矢を始めた房枝の経営しているポラリスに吹き矢クラブの副会長のダンディーな壇野が現れて、房枝が店に来てくれた事を嬉しそうにする姿にジェラシーを爆発させる牧本の行動が可笑しく、壇野は牧本の名前すら覚えていないとは残念な立場にしか思えず既に敗北している気がする所も面白すぎました。

スマホで全て調べてしまうことがつまらないと言った満は、時間短縮で済ますよりも、寄り道して得たものには価値があるというセリフが今の時代に響く言葉でした。なんでも調べれば出てくる今、いつも喧嘩ばかりしている綾子と満だが楽しそうに過去を振り返り、思い出した時のあの感動を感じられました。満が綾子の言うことに従っていた過去や、爪を夜に切ると親の死に目に会えないなど信じるかどうかは自分次第だが、満の純粋さが可愛かったです。 2部目では満が恋をしたような顔を初めてみて、困っている人への優しさは初対面の人へもある事と、人を見る目が鋭いことを改めて知りました。満との関係がうまくいくのかとおもいきや、フラれたことで落ち込む犬の飼い主。ショックなのと、合鍵をもらえたことでテンション高く帰宅した姿が可愛かったです。新たな一面を見ることができました。

陸と同じ高校に行きたいと考えている春海にかけた満の言葉にとても納得しました。綾子のように頭ごなしに否定されたらなかなか自分の考えを変えにくいけど、あんなふうに自分の経験を話しながらなぜ良くないのかを説かれたら納得しちゃうよなと感動でした。

満、また女の人ところに転がり込むつもりなんでしょうか…。明日香が一緒にいてほしいって言ったからって、グチグチ言わずに一緒にいる満初めて見ました。いつもは揚げ足とるのに、人のこと慰めることができるなんて思っても見なかったからびっくりです。

回を重ねるにつれて、満のヘリクツがドンドン長くなってきているような・・。最初の話も春海の高校進学の話から、なぜか綾子の方が学費が3倍かかってる！って騒ぎ出したり。次の話で急に女性陣がニコニコしだしたのは満と話すのを避けているから？でもコウスケの飼い主にはそのヘリクツのお陰で気に入られて・・。う～ん、満のヘリクツって時に役に立つんですよね。

やっぱり岸辺家はいいなーと思いました！息子はニートで将来が心配だとは思うけれど、なんだかんだいっても家族の仲がとてもいいし、家族もたくさん住んでいてとても楽しそうな一家だと思います！今日は珍しく満がきちんと働いてたのが珍しくて、なんか面白かったです。

今回は春海が陸と一緒の高校に行きたいから、試験の点数を悪くしたところが可愛らしいなと思いました。そして満が母親からカキを買うよう頼まれていたのに、そっちのけで三枝とお酒を飲んだりしていたのが面白かったです。

食べ物の好き嫌いは一生続くものもありますしがたいていは年齢と共に変化していきますね。銀杏は食べ方次第ですが嫌いではないです。登場人物が増えると噛み合わなくなりますが、びっくりするほどなじんでいて自然な感じを受けました。ドラマも中盤ですので変化が欲しい時です。そしてうまく行きました。根っこは変わっていないのに新鮮さが失われない。やはり面白いドラマだと思います。

光司が春海の同級生高平陸と連絡を取り合う仲だということを知らなかった綾子がショックを受けていた場面はちょっと可哀想でした綾子が。そんな綾子を満が他愛ない昔話をして元気出させてあげる場面が家族の愛を感じれて良かったです。

「銀杏と爪切り」のお話がとっても好きでした。冒頭の吹き矢のシーンも楽しく、間接キスを気にする光司さんが可愛いです。そして食卓にのぼるご飯がいつも美味しそうです。でも意外や意外、綾子たちが来るまで、満と房枝さんの間にはあまり会話がなかったんですね。こんなに朗らかでゆとりがある雰囲気の房枝なのに、どうしてこんなに細かいことを気にするふたりになったのか。。綾子が家族の中で自分だけ知らなかったことにショックを受けたり、親を欺く立場から欺かれる立場になったんだという話に「わかるわかる！」と思いました。背中合わせで、銀杏の殻を割る満と、爪を切る綾子。そのうち思い出話で盛り上がって、なんだかんだ仲がいいんですよね?。私もひさしぶりに弟と話したくなりました。夜爪を切ると親の死に目に会えないというのを信じて、朝爪を切る満。その横には思い出のフォレストガンプが。最後まで憎い、えぇ話でした。